外来生物による生態系破壊を防ごうと、千葉県は6日、カミツキガメの生息数が日本で最も多いといわれる県北西部の印旛沼一帯にわなを仕掛ける捕獲作戦を始めた。外来種被害防止法で特定外来生物に指定されているカミツキガメは、無許可での飼育や輸入が禁止されている。
県などによると、1960年代に北米からペット用として輸入されたが、遺棄されるなどして日本各地に定着。印旛沼には現在、約1000匹が生息していると推定され、環境省は最も多い一帯とみている。周辺の河川で4月以降、計約50匹が見つかり捕獲されたという。
わなは、おわんを伏せたようなポリエチレン製の編みかごで、中に餌の魚が入っている。脇に設けられた穴からカメが入り込むと、びくのように外に出られない仕組み。
県が委託した東京都内の環境研究機関の研究員が、印旛沼につながる河川の中に14個を一つ一つ忍ばせた。
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