「大規模な再編はしばらく起きない」-。新日本製鉄の三村明夫社長(66、写真)は、世界の鉄鋼業界で相次いだ買収や合併は当分の間、沈静化するとの見方を披露。鉄鋼業界の好況に買収絡みの思惑買いも加わって株価が上昇し、合理的な価格での買収が難しくなっているという。
今年に入ってインドのタタ・スチールが英・オランダ系鉄鋼大手コーラスを買収した際、ブラジル企業との間で争奪戦が繰り広げられた。「買収がオークション(競売)で決まる」という現状も価格高騰の一因となっている。「さらなる再編の検討が水面下で行われているに違いない」とはいうものの、具体化するのは現在のブームが去った後と分析している。
ZAKZAK 2007/07/17
PR